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グループやマトリクスの使い分け
サブカテゴリー: 音響機器全般
名前:
jun
スレッドNo.:17839
登録日:
2020/05/12 16:54:46
記事No.:66169
コンサートやカンファレンスなどで多数のアウトを使ってPAオペする時、
諸先輩方ならグループやマトリクスをどんな目的別で使い分けてますか?

【例えばこんな状況】
・3人程の登壇者がいるトークショーのPAとビデオ収録・生配信のある現場
・インプットは登壇者用マイク3本、ムービー音(ステレオ)1系統、BGM用CD(ステレオ)1系統
・アウトはスピーカーLRそれぞれ1本、ビデオさん用にマイク・ムービー音をそれぞれ1系統、配信にトータルをステレオミックスで送る
・卓はQL5
アウト系をどうまとめたらオペしやすいでしょうか?

コンサート系もできれば伺いたいです
名前:
総合技術
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登録日:
2020/05/27 12:13:34
記事No.:66186

QLはSNが良くないですが、色々な機能が入っているのでとても便利なミキサーですね。基本は出来ない事がないです。
この様な決まり切った催しでは、カスタムフェーダーを組んで全て見える様にすれば楽ですよ。
オーディエンスが居ていない想定をしますが、居ているならオーディエンス用マイクを立ててあげると配信を見ている人もわかりやすいと思います。

まずはインプット
1chマイク1
2マイク2
3マイク3
4マイク予備
5-6VTR
7-8CD

操作ミスとわかりやすく9ch〜16を使わずに17chからをアウトにするのも良いと思います。
9/10ch MIX1で登壇者モニター(マイク系はプリ音源系はポスト)MIX2〜4はモニタースピーカー追加となった場合に必要なので、空けておきます。
11/12 MIX5でビデオ送り用マイク系統まとめ(ポスト)
13/14 MIX6でビデオ送り用マイク以外(ポスト)
15/16 MIX7-8で配信用MIX(ポスト)
17/18 STからMTX1-2FOH用
19/20 STからMTX3-4予備回線

登壇者がそれぞれ任意のタイミングで話し出すなら、ダンデュガンのオートマチックミキサーを使うと楽でしょう。
また本数が少ないのでトラブル防止の為、必要ないかと思いますが、マイクだけでDCAを組むのも良いです。
またHPFを音楽物より高めにしておくと、不意のノイズも抑えられます。
登壇者用のモニターですが、会場により登壇者間で聞きとりにくい場合、FOHやその他のアウトからまわり込みがあり話しにくい場合、VTRなどだけ返さないいけない場合、モニタースピーカーを出してあげると良いでしょう。既設の物に返すのも良いですが、トークだけなら101クラスをスタンド立てで十分でしょう。この際、マイクも返す場合にはマイク系をプリにしておく事でチャンネルフェーダーに関係なく調整できるのと登壇者が任意の音量で話せるのでベストです。この場合、完全にミュートするのはチャンネルのオンオフになりますが、上手な人はフェーダーを下げてからオフ/オンにしてからフェーダーをあげます。音源系はプリにしておくと、チャンネルでフェードアウトをする際にモニターにだけ残ってしまうので、おすすめ出来ません。
ビデオ送りに関してですが、ビデオさん側にミキサーがありエンジニアがいるならダイレクトアウトで個別に出してあげると良いです。しかし、ミキサーがなく業務用のカメラに直接XLRなどでパッチする時は、QL5で言う所の-18dBを超え-12dB以内に出してあげると、ビデオの編集時音質を出来るだけ劣化させずにすみます。アウトチャンネルのダイナミクスを上手に使って上げて下さい。また、出来ればアウトにトランスを挟んであげればより安心です。
しかし、これはラウドネス調整を前提にする数値です。もし、フルスケールでいっぱいいっぱいにするような事があれば、受けれるいっぱいで送ってあげてよも良いですが、トランスを挟んだ場合、お互いクリップをしていなくてもトランスの許容入力を超えてしまう可能性、またインピーダンスのマッチングが取れていない可能性に注意をしてください。
業務用カメラの大半はリニアPCMで録音しますが、家庭用カメラや安い業務用カメラだとドルビーデジタルなので、簡単にwavで録音可能な場合は、24bit48kで録音してあげると喜ばれる事があります。
配信も同様です。STからのMTX送りではなく、MIX送りにしてあるのはバランスを変える必要があるかもしれないという可能性の為です。例えばFOHと配信が同じミックスで配信用だけ音源系が大きすぎるので下げて下さいと言われた場合に楽だからです。もちろん、FOHも配信もMTX出しにしておいて、配信用だけバランスを変える時は、チャンネルtoマトリックスで変える事は可能ですが、マスターの音量も変わってしまう為、MIX出しをおすすめします。
なお、各アウトで止めるタイミングがバラバラになる可能性があるため、グループは組まずにしておいた方が安全です。


また、ビデオメインになる場合は各ゲインを音楽物の時より高めに取っておくとビデオ編集の時にSNが良いです。


コンサート系だと大半はPAとは別に放送用収録用のミキサーさんがいてるので、頭割でそれぞれミックスします。モニ卓の様な感じです。もちろん、内容によってはFOH側からの2Mixだけ送る場合があります。コンサートによってはオーディエンスマイク命となる場合がありますので、ステージよりも高価なマイクを沢山使う場合が多いです。しかし、耐入力の問題で414や57などを使う場合もまれにあります。環境のよくない場所ですと、416では音が割れてしまいます。
コンサート系でモニ卓もなくQLだけなどから音声を送る場合は、内容によりますが、ほとんどMIXもMTXも足りなくなっているはずなので、STをそのまま出す場合が多いかもしれません。MIXが余っているならMIX出しの方が良いです。MCだけをFOHより大きめになどはよくありますので、、
名前:
jun
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登録日:
2020/05/30 0:43:40
記事No.:66187
総合技術さん、ありがとうございます!!!

アウトのまとめ方からオペレーションのイメージまで詳しく教えてくださって、ありがとうございます。
プリポストの使い分けやSNなどの注意点まで、、凄くありがたいです。
音の送り先が多いからといって必ずグループやマトリクスを使ったほうがいい、という事ではないようですね。
個別で出したほうが、咄嗟のことでも個別に調整しやすい場合もある。
アウトの少ないミキサーだとまた考え方も変わるのでしょうか。

機材のデジタル化が進んで1人でやれる事の幅が多くなり、他の方のオペレーションやイメージを聞く機会が減った中、
このような諸先輩方のご意見が伺えて嬉しいです!!
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